迎賓館、国税庁、税理士会で晩餐会?
平成13年11月21日から5日間に及ぶ、中国税制及び税務代理制度研修視察は、大変実りの多いものでした。
クリントン前大統領や各国の国賓が訪れ、中国の首席らと会談するところとして有名な釣魚台国賓館で我々、団員一行の初日のディナーとなりました。門の前には衛兵が、テーブルの上にはフランス流カテラリーが、天井には大きなシャンデリアが、まるで国賓になったような気持ちでスッポンやフカヒレの料理をおいしく頂きました。また、これらの料理をサービスしてくれる女性達は、皆身長170cmはあろうかというモデルばりの美女ばかりで、団員一団ただ感激するばかりでした。
その後は、中国国家税務総局、日本で言えば、国税庁のレストランでの食事です。大理石ばりの立派な建物内の一角にあるこのレストランでも、ブタの顔面の煮込み料理などを堪能してまいりました。
4日目には、中国国家税務総局注冊税務師管理中心内のレストランで中国側の接待によるディナーです。日本で言うならば、税理士会会館内での食事ですが、ケータリングの弁当を食べるというのではなく、200人は入れるような大中国料理レストランでの食事です。中国の注冊税務師には、年会費もなく、建物も国税総局のものを使っていると聞き、日本の税理士会と本質的差があるのだと、このレストランで食事しながら実感しました。
大変気さくな温かいおもてなしの中国側の接待で、団員の中には、乾杯、乾杯の後、自宅までおじゃました団員がおり、友好ムードは大変盛り上がりました。
団員の研修、視察もさることながら、こういった食事文化を通して中国のWTO加盟による経済の自由化の問題と社会主義政治の体制との二重構造を垣間見たような気がします。
最後に、北京ダックは大変おいしかったが、蛇や犬はまた、再度伺った時にしようというのが筆者の感想です。
(相澤 康晴 記)